卜伴錦(ぼくはんにしき)

卜半錦 

Camellia japonica ‘Bokuhan-nishiki’

花:紅色、一重、唐子咲き、小輪。唐子弁がそろっていて、弁端が白く、花弁の脈が浮いて見える。11〜4月頃咲く。
葉:楕円形、中形
樹:立性、叢生

小さな花の真ん中で、ぎゅっと集まった唐子弁が立ち上がって並んでいる様子がとても綺麗。小輪ながら精密に整った美しい花姿は神秘的でさえあり、なんでこんな風になったのかしら? と、ついじっと見つめてしまう。
古くからある品種のようですが、その来歴は良くわかっていません。

唐子弁の花は幾種類かあって、良く似たものもあり、図鑑や写真で見ているとわからなくなります。見分けるには、花の大きさ、花弁の枚数、唐子弁の特徴、花期、などを頼りに、葉や樹の様子も参考にしてゆきます。

卜半錦 
卜半錦 椿ガーデン20171203_2
卜伴錦bokuhan-nishiki  小室山つばき園20190217
卜伴錦bokuhan-nishiki  小室山つばき園20190217

白侘助(しろわびすけ)

白侘助

白侘助(しろわびすけ) Shiro-wabisuke

花:白、一重、猪口咲き、極小輪(約4cm)。雄しべの葯が退化・変形して花粉がなく、白っぽく見える。子房に微毛がある。11〜3月頃咲く早咲き。
葉:楕円形、中型
樹:立性、やや弱い

続きを読む →

炉開き(ろびらき)

Robiraki

花:淡桃〜桃色、一重、平開咲き、茶しべ、極小輪。9〜4月頃咲く。
葉:長楕円形、小形。
樹:叢性、強い。枝葉密生。

ユキツバキとチャの自然雑種。新潟県栃尾市の民家より甲政治が採集、1980年加藤英世が命名・発表。産地は新潟。

炉開き
炉開き

木偏に春と書く椿の、花がもっともよく咲くのは3月頃。けれど椿の花を待ちわびる人は秋の気配がする頃に咲くこの花を珍重したのでしょう。
「炉開き」というツバキの名は茶の湯で風炉から炉の季節に変わるこの時期にちなんだもの。ユキツバキとチャの自然交雑といわれます。通常、ユキツバキの開花時期は4月~5月、チャの開花時期は10月~12月なので、この花の誕生は奇跡に思えます。

ところで由来については2003年に田中淳一氏らがDNAマーカーによる解析の結果として、種子親がヤブツバキ、花粉親がチャであると発表しています。
どちらが正しいのか?
いずれにせよ一方の起源をチャに持つ種間雑種であるようです。

参考:最新日本ツバキ図鑑,日本ツバキ協会,2010
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsbbr/5/4/5_4_149/_pdf