お菓子の香梅 上生菓子 肥後六花

2026年5月に気心の知れた友人たちと楽しく九州を旅行したばかりでした。7月28日の熊本地震では、その時見た復興中の熊本城の石垣が再び崩れていました。広範囲に被害が及び、避難生活をされる方々がいて、今も余震が続く状況に胸が痛みます。

五月の旅行の時に、地元の彼女の一言で熊本の銘菓「陣太鼓」を買うために、お菓子の香梅白山本店に立ち寄りました。ふと店内の冷凍庫に肥後六花を模った上生菓子を見かけます。そのあまりの華麗さに目を奪われて、旅行中だというのに思わず買ってしまいました。

かつて熊本藩では藩主・細川重賢公の時代に武士のたしなみとして家臣に園芸を奨励しました。その園芸文化が今も続き、代表的な花を特に「肥後六花」と呼ぶようになりました。肥後六花は、肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後朝顔、肥後菊、肥後山茶花。これらの花には独特の美意識が共通しています。それは、大輪で花形が一重咲き、花芯が見事であること、花色が純粋であることなどです。

上生菓子はこれらを見事に再現した、華やかで美しい練り切りでした。

店内には和菓子づくり一級技能士の資格を持つ和菓子職人の写真が何人も飾られています。これらの花の一つ一つが彼らの確かな技によって作られたのでしょう。

家に持ち帰り、同じ九州の佐賀の五光窯の大皿に乗せるととても華やかで素敵でした。

上生菓子 肥後六花_

6つの花の練り切りの味は同じで、小豆餡の上に白餡を重ねてある典型的な上生菓子で、しっとりと口溶け良く、上品な甘さです。目に美しく、食べるのがとても楽しいお菓子でした。

 

肥後椿

肥後椿は栽培の歴史も古く有名な六花です。一重大輪梅芯咲きが見事な花で、熊本市の花にも選ばれており、モチーフとして多く使われてきました。マンホールの蓋のデザインにも採用されています。

練り切りは、愛らしいピンク色の練切を上から白い練切で重ねて包み込むことで、ピンク色が浮き出るようになっています。黄色の鮮やかな花芯は網でこして作ったそうで立体的です。練切の葉も添えられています。

肥後椿_上生菓子

 

肥後山茶花

椿より暖かい気候を好む山茶花は九州に広く自生地するツバキ属の植物です。秋から冬にかけて寂しくなる庭に明るさをもたらしてくれます。

練り切りは、大きく切れ込みを入れてハート型に作られた花びらが愛らしい形です。肥後椿よりも濃いピンク色で、ぼかしが入っていて、練り切りの葉と網でこした花芯が添えられています。

肥後山茶花_上生菓子

 

会社のオンラインショップのお知らせには、熊本地震で一時休止していたオンライン販売の再開や、イオンモール熊本嘉島店の予約確認ができない旨などが書かれていました。

熊本に一日でも早く平穏な生活が戻ることを願います。

 

商品名:上生菓子 肥後六花(肥後椿、肥後山茶花、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後朝顔、肥後菊)

製造販売:お菓子の香梅

価格:6種6個(化粧箱入)2,312円 各324円(税込)

販売期間:通年

 

 

参考・引用:

・解説書

・お菓子の香梅公式サイト:https://kobai.jp/