知覧茶で知られる鹿児島県の知覧。ここには約260年余前の第18代知覧領主島津久峰の時代の武士小路区割の名残りである武家屋敷通りと屋敷庭園が、知覧武家屋敷の名で保存されています。
江戸時代の薩摩藩は領地を独特な方法で統治していました。外城と呼ばれる102の地区に分け武家集落を作り、分散して統治にあたらせたのです。知覧麓の武家屋敷群はその典型的な作例の一つで、折れ曲がった本馬場通りに沿って連なる石垣と生垣からなる景観をしています。
石垣の上に生垣が2段に仕立てられており、その下段の背の低い生垣にはチャノキが使われていました。茶の産地知覧らしいと感じます。
知覧武家屋敷は1981年(昭和56年)国の重要伝統的建造物群保存地区に選定、地区内の7つの庭園は国の名勝に指定されています。
<訪問日:2019年11月10日 晴天>
データベース
【名称】知覧武家屋敷
【所在】〒897-0302 鹿児島県南九州市知覧町郡13731番地1
【備考】
・開園期間:1月1日から12月31日までの午前9時から午後5時まで営業
・入園料 大人530円
・問合せ:知覧武家屋敷庭園有限責任事業組合事務局 TEL.0993-58-7878、e-mail:chiran-bukeyashiki-teien@ia3.itkeeper.ne.jp
【公式サイト】https://chiran-bukeyashiki.com
アクセス
・鹿児島中央駅よりバス利用、知覧(特攻観音入口)行で武家屋敷入口バス停下車、徒歩
・鹿児島空港より車で約1時間
参考文献
知覧武家屋敷庭園公式サイト:https://chiran-bukeyashiki.com