根津美術館『百椿図』展示2018

百椿図

(訪問:2018年1月19日、1月26日)

根津美術館の『百椿図』展示

江戸時代の初め頃の寛永年間(1624〜1644)に興った椿愛好ブーム。珍しい花容の椿を求めて多彩な園芸品種が生み出されただけでなく、それを写した図譜も数多く作られました。その代表的な一つが『百椿図』(ひゃくちんず)です。
東京、南青山の根津美術館には、1995年に寄贈されたこの『百椿図』が収蔵されています。
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茶は南方の嘉木なり

チャノキの花

お茶の花が咲いています。
10月から12月にかけてのこの時期、小ぶりで白い花を咲かせます。たっぷり黄色い花粉が付いた雄しべはふさふさのボンボンのようで、それを綿ぼうしのように白い花びらがふんわり抱えている様は、なんとも可愛らしい。
蕾も丸い形をしており、ついでに同じ頃に実る茶の実もまん丸で、ギザギザの鋸歯のある葉っぱの合間に、丸い花と蕾と実がちょこちょこと顔を出しているのです。まるでかくれんぼをする子供のようです。
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都立大島高校 ジェニファー氏の講演

 ジェニファー・トレハン氏は椿愛好家の国際団体である国際ツバキ協会(International Camellia Society,ICS)の前理事であり、園芸家、作家、イギリス王立園芸協会(RHS)椿専門委員を務める方。今回、はるばるイギリスから来日したのは、椿をはじめとする大島の文化について取材し、英国王立園芸協会「The Garden」10月号の記事にするためです。来島に併せて、伊豆大島の都立大島高校で記念講演が行われました。
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椿という文化

「巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を」
そう坂門人足に歌われた万葉の時代から、椿は人々の心に語りかける何かをもつ木でした。
この国の風土に深く根ざした椿は、私たちの生活に溶け込んで多様な文化を形成しました。華麗な園芸品種の花々、椿油、各地にある古木や名椿、椿にまつわる逸話や伝承、茶の湯で愛される花、絵画や工芸品のモチーフ、椿の炭・・・。
椿は今、世界中で愛される花となりましたが、ここ日本では、椿という文化をより深くより広く体験できます。
美しく、奥深く、多彩で魅力的な椿の世界。
これからも椿という文化を楽しみたいと思っています。