秩父川瀬祭に行ったので、付近のツバキを見に行きました。事前に調べると市内の古木「でんでい場(ば)のツバキ」と山中の集落の奥に「巣場(すば)ヤブツバキ群生地」があることがわかり、秩父市に問い合わせると見学可能とのこと。残念ながら巣場ヤブツバキ群生地は確認できませんでしたが、「でんでい場のツバキ」は見ることができました。
でんでい場のツバキ
「でんでい場のツバキ」と呼ばれるのは、秩父市内上宮地町にある古木です。昔からこの地一帯は「でんでい場」と呼ばれているそうですが、でんでい場の意味は不明だそうです。
現地の説明板によると関根家の墓地に植栽されているヤブツバキで、毎年3月~4月頃になるとみごとに開花し、樹勢も良好とか。
訪問したのは7月なので花は見られませんが、葉は濃く繁っていました。
推定樹齢250年
高さ6.6メートル
目通り1.3メートル
県下でも最大の部類といいます。
1979年(昭和54年)に秩父市指定天然記念物されているのでこの時の情報と思われます。40年以上経った今はもう少し幹回りは大きくなっているでしょう。
地上2mくらいで2本の幹が合着し、その上の幹は4、5本に、さらにその上が数本に分かれた枝が四方へ広がっています。それらの枝の中には横から伸びてきた枝と合着したり、幹に巻き付いた枝と合着しているものもあります。いくつにも分かれた枝が互いに絡み合い、複雑な形状をしているのが印象的です。
木の道路側は緑濃く枝葉が茂って元気そうですが、反対の山側は枝葉がまばらで幹には苔が付き傷みも見られます。倒れないよう北側の枝に下支えが置かれていました。
秩父市のサイトには真っ赤な花を溢れんばかりに咲かせた写真が載っていました。満開の頃にまた来たいものです。
<訪問日:2024年7月19日(金) 晴天>
データベース
【名称】でんでい場(ば)のツバキ
【品種】ヤブツバキ
【大きさ・形状】樹高:約6.6m、幹周り:1.3m、根回り:1.6m、枝張り:m
【樹齢】約250年
【花期】3月~4月頃
【所在】秩父市上宮地町4547番地 上宮地公会堂の北側
【備考】
・秩父市指定天然記念物(指定1979年/昭和54年)
・私有地(墓地)、敷地への立ち入りはできない。敷地外から見学可能。
・問合せ:秩父市教育委員会事務局文化財保護課
電話番号/0494-22-2481、公式サイトからメール
【公式サイト】秩父市公式サイト:https://www.city.chichibu.lg.jp/4461.html
アクセス
・秩父鉄道秩父駅より徒歩6分。
・西武秩父駅より徒歩25分、自動車で6分
参考文献
・秩父市公式サイト:https://www.city.chichibu.lg.jp/4461.html
・現地案内板