東山つばきガーデン

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2019年春にオープンした東山つばきガーデンは個人の所有地に作られた椿の庭です。森林の中に作られたその庭園は、その広さも規模も個人の庭とは思われません。ここは椿を愛する母と娘の2代にわたって受け継がれた稀有で愛すべき椿の庭園なのです。

森の中の椿の庭園

かつての岸信介氏の別荘であった東山旧岸邸、その向かいの道を渡って杉の高木などがうっそうと立ち並ぶ小道を進むと、東山つばきガーデン(松岡別荘陶磁器館)の入り口に辿り着きます。ここは御殿場市の景観重点整備地区にも選ばれている場所です。
入口に立つと正面に可愛らしい洋館がひっそりと立ち、その洋館を囲むように様々な品種の椿や躑躅、桜、西洋石楠花の大木などが庭を彩っています。

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御殿場つばきガーデン20190405

庭に付けられた小径を辿ると椿のほかにも様々な植物が見えます。馬酔木、クリスマスローズ、三葉躑躅、山野草・・・。見上げても地面を見ても何かしらの植物が姿を見せるので散歩は終わりません。


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東山つばきガーデンMAP2019チラシより
東山つばきガーデンMAP 2019 チラシより

御殿場東山といえば、かつて秩父宮殿下の別荘や近現代史にでてくる政治家の別荘が集まる由緒あった別荘地帯。近隣にとらや、神田きくかわなどの名店が点在するのもそのためかと納得です。
この東山つばきガーデン(松岡別荘陶磁器館)も、もとは外務大臣や外交官を歴任した松岡洋右氏の別荘でした。一般公開されている陶芸館建物の2階には松岡洋右氏の私物が資料として展示されています。こんな博物館級の資料が見られるの?と驚かされます。

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この2階に松岡洋右氏の資が展示されている

歴史を感じさせる建物が庭の奥にもう一つあります。孫文が隠れ住んだという家です。茅葺の平屋でひっそりとたたずんでいます。

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孫文が隠れ住んだという家

中庭の椿の古木

建物をぐるりと囲む庭は、建物に面したの表の庭と、背にした中庭に分かれています。その中庭の真ん中に樹齢300年というヤブツバキの古木がありますが、残念ながら雪で折れてしまいました。花色はきれいな桃色です。

ヤブ古木 古木 御殿場つばきガーデン20190405_3
ヤブ古木 古木 御殿場つばきガーデン20190405_3
ヤブ古木 古木 御殿場つばきガーデン20190405

この庭の椿のコレクション

この庭の地図には以下のような椿の品種があると書かれています。
タイニープリンセス、春の台、乙女椿、バレーダンサー、太陽、ロゼフローラ、白侘助、ブライアンバー、玉霞、玉錨、肥後椿、常満寺、プリンセス雅子、西王母、紅羽衣、 蝦夷錦、 白寿、紅唐子、五色椿、狩衣、初嵐、菱唐糸、ドロシーアンバー、八車、夢の古里、宴、出雲大社藪、花仙山、伊予侘芯、桜貝、雪灯籠、錦金魚葉、式部、月の輪、正義、ロベルローウェルク、金魚葉椿、一休、エレガントシャンペン、六歌仙、三宝の舞、絞妙蓮寺、加茂本阿弥、太郎冠者、春曙紅、笑顔、三浦乙女、玉有明、香り椿、五色八重散椿、白サザンカ、ヤブツバキ、サザンカ 
などなど。

咲いていた椿

<2018年4月3日>

太郎冠者

<2019年4月5日、7日>

花仙山 御殿場つばきガーデン20190405
花仙山 御殿場つばきガーデン20190405

癒しの小径

東山旧岸邸ととらや工房から東山つばきガーデンへ至る道には林間の道は、無舗装で、高木からの木漏れ日を感じて歩ける憩いの小径です。東山つばきガーデンの主人である松岡さんはここを『癒しの小径』と名付けました。通り沿いの敷地に四季折々の香りの樹木を連続的に配置して生垣とし、視覚、臭覚による癒しのある通り道にしています。これは環境省主催の「みどり香る街づくり」コンテストに入賞して植えられたものです。

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東山旧岸邸へ続く小径

選ばれて植えられた香りの木々は、オオヤエクチナシ17 本、 満月ロウバイ5 本、  ギンモクセイ12 本、 ジンチョウゲ(白)10 本、水無月30 本、そして香り椿はなんと150 本! 
香り椿の品種は、港の春、港の華、港の曙、香御前、紫香などです。

癒しの小径企画 御殿場つばきガーデンH27.
癒しの小径企画 御殿場つばきガーデンH27.

この小径は、東山旧岸邸と秩父宮記念公園を結ぶ散歩道でもあります。
東山旧岸邸には樹齢400年と言われる太郎冠者の古木、秩父宮記念公園には椿園。この二つを結ぶ場所の東山つばきガーデンと香り椿の小径。
とてもよく構成された椿の散歩コースだと思います。椿ファンであればぜひ椿の最盛期に一度は歩いてみたくなります。
もちろんこの道を通らなくてもこの東山界隈には生垣や庭木の椿が見ることができますから、自由に歩き回って自分なりに癒しの椿の散歩道を堪能することもできるのです。

データベース

【名称】東山つばきガーデン
【コレクション】約90種、370本(2019年2月現在)
【花期】見頃は3月中旬〜4月上旬
【所在】〒100-0101 東京都大島町元町字津倍付41-1 松岡別荘陶磁器館の庭園
【備考】
・庭園はオープンガーデン。2月~4月の間10:00より日没まで。
・松岡別荘陶磁器館は、10:30〜17:30 。不定休。
・問合先:東山つばきガーデン 松岡陽子/TEL. 0550-83-6783

アクセス

・JR御殿場駅からタクシーで約15分。
・バスタ新宿から御殿場駅行高速バスで約1時間半、東名御殿場下車。徒歩で約30分もしくはタクシーで7分。

<訪問:2018/4/3,2019/4/5,7>

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