北条氏の菩提を弔うために建立された宝戒寺は、秋に白萩が咲くことから萩寺とも呼ばれます。他にも桜、躑躅、紫陽花、百日紅、彼岸花、梅、蝋梅など四季を通じて様々に花咲く花の庭ですが、初冬から晩春にかけて境内を彩るのは椿。実は108種もの椿が咲く椿寺でもあります。
宝戒寺について
宝戒寺(ほうかいじ)は、北条氏の菩提を弔うために後醍醐天皇の勅命により足利尊氏が北条氏執権屋敷跡地に建武2年(1335)に創建しました。開山は天台座主五代の慈威和上(じいかしょう)、天台密教の修行の場として戒壇院が置かれました。鎮護国家を祈念した七堂伽藍は消失、江戸時代に再建されるも、関東⼤震災で庫裡以外が倒壊し、現在の本堂は震災後の昭和六年(1931)に再建されたものです。
境内に咲く100種以上の椿
年間を通じて様々な花が咲き、ことに秋は境内一面に白萩が咲くことから萩寺と親しまれています。またパンフレットによると10月下旬から5月にかけて108種類の椿が咲き続けるとのことで、鎌倉市内で有数の椿が楽しめる名所でもあります。
椿は境内の至る所に植えられているますが、特に本堂に向かって左手にある数寄屋の古木は初冬の庭を鮮やかに彩ります。また薮椿越しの鐘楼、本堂を見上げると見える白椿など、お寺の庭ならではの風情を楽しめることや、枝垂れ桜とともに椿が咲く様なども宝戒寺の椿庭を見て歩く楽しみです。
見ることのできたツバキ・サザンカ
1月
<2022/1/20>
3月
<2021/3/1>
<2024/3/3>
4月
<2017/4/13>
<訪問日:2017/4/13、2021/3/1、2022/1/20、2024/3/3>
データベース
【名称】金龍山釈満院円頓宝戒寺(きんりゅうざん しゃくまんいん えんどんほうかいじ)
【コレクション】 約108種
【花期】10月下旬〜5月
【所在】〒〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町3丁目5−22
【備考】
・営業時間:(4月〜9月)9 : 30〜16 : 30、(10月〜3月) 9 : 30〜16 : 00
拝観料:大人(高校生以上)300円
・問合せ:Tel : 0467-22-5512
【公式サイト】https://hokaiji.com/
アクセス
・JR横須賀線「鎌倉駅」東口より徒歩13分
・鎌倉駅発 京急バス 4番・5番のりば 「大学前」下車 徒歩2分
参考文献
・パンフレット
・宝戒寺公式サイト:https://hokaiji.com/
・伝教大師最澄1200年魅力交流コミュニケーションサイト「いろり」:https://1200irori.jp/content/interview/detail/guests112
・最新日本のツバキ図鑑,日本ツバキ協会編,誠文堂新光社,2010