地元の椿友の案内で出雲大社とその周辺の椿を見て回りました。地元民ならではの椿スポットに普段の観光とは違う椿巡りを楽しむことができました。
出雲大社北島国造館
まずは出雲大社と思いきや、東隣にある出雲大社北島国造館御神殿にお参りです。
境内の奥側には天穂日命(アメノホヒノミコト)社と稲荷社と荒神社があり、その背後に大きな椿の木が数本ありました。花盛りを迎えて枝々に濃い紅の花をどっさりつけた椿は、それと同じくらいの数の咲き終わった花を地上に落としています。朝の静けさの中で、ようやく林に差し込んだばかりの朝日に浮かび上がる赤い花は神秘的でした。
出雲大社境内
それから出雲大社にお参りし、二ノ鳥居付近を散策しても目がゆくのはやっぱり椿。参道のヤブツバキは、きりりと赤い花弁、純白ですっきり伸びた花糸、真黄色の葯という花姿。同行の椿友と「やっぱりヤブはいいよね」などと話しながらのんきに歩く至福の時です。
出雲手斧神社
稲佐の浜を見下ろす奉納山公園の山頂にある出雲手斧神社の境内も椿がたくさん見られました。
祭神は手置帆負命(タオキホオイ)と彦狭知命(ヒコサシリ)の二柱の神々で、天照大神(アマテラス)の御殿(みあらか)を造営したり、国譲りの折に巨大神殿(出雲大社)を造営を行ったとされる建築の神様です。
出雲阿国の墓付近
次いで向かったのは出雲阿国の墓近く。案内役である地元のYさんのフィールドワークの場所です。面白いことにこのあたりのヤブツバキは、花も葉も1本ごとに違うのではというくらいに多様でした。例えば深い赤色の花、形の良い花、花弁が肉厚な花、閉じ芯、蕊が太目や細目などなど。葉も幅広で丸く美しい形、細長めなど様々。フィールドワーク好きの私には本当に楽しい時間でした。
日御碕神社
島根半島の西端に位置する日御碕神社は、『出雲国風土記』に「美佐伎社」と記される神社。天照大御神(アマテラスオオミカミ)を祀る下の宮「日沉宮(ひしずみのみや)」と、素盞嗚尊(スサノオノミコト)を祀る上の宮「神の宮」の二社からなり、両本社を総称して「日御碕神社」と呼ばれます。現在の朱色が鮮やかな本殿は徳川家光の命により、松江藩が1寛永11年(634)に着手し1644年に完成させたもの。
本殿には月星日の3光や椿の彫り物が飾られています。
<訪問日:2018/3/12晴天>
データベース&アクセス
【名称】出雲大社北島国造館
【所在】〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東194
【公式サイト】http://www.izumokyou.or.jp/main.html
【アクセス】出雲大社拝殿手前で向かって右手へ。
・一畑電車出雲大社前駅より徒歩15分。・山陰道出雲ICより車で20分。
・JR出雲市駅よりタクシーで20~25分。・出雲空港よりタクシーで40~50分。
【名称】出雲大社
【所在】〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195
【備考】
・問い合わせ:TEL 0853-53-3100(代表) 8:30~17:00
【公式サイト】https://www.izumo-kankou.gr.jp/
【アクセス】
・一畑電車出雲大社前駅より徒歩15分。・山陰道出雲ICより車で20分。
・JR出雲市駅よりタクシーで20~25分。・出雲空港よりタクシーで40~50分。
【名称】出雲手斧神社
【所在】島根県出雲市大社町杵築北2843-13
【アクセス】
出雲大社の大鳥居前から国道29号線(日本海に抜ける方面)の北、稲佐の浜を見下ろす奉納山公園の山頂
【名称】日御碕神社
【所在】出雲市大社町日御碕455
【備考】
・問い合わせ:TEL 0853-54-5261 8:30~16:30 、参拝はどの時間帯でも可能
【公式サイト】https://www.izumo-kankou.gr.jp/
【アクセス】
JR出雲市駅より日御碕行きバス終点下車。徒歩1分