【椿の名所】川奥の白椿

川奥の白椿は大山白の原木とされる、白く一重のヤブツバキです。赤が基本のヤブツバキにおいて白花は珍しいと言えます。出雲に出かけると決まってから、ぜひ訪ねたいと思い、地元の椿友に労をとってもらって訪問が叶いました。

安来節(やすきぶし)で有名な島根県安来、その山間部に位置する布部地方は、古くから良質の砂鉄が採取され、周囲の山林から製造する木炭と豊富な水によって、野だたらの鉄鋼生産が盛んな土地柄でした。現在は多目的人造湖布部ダムとその周囲に自然公園が作られています。

鉧(けら) 鉄を含む塊で、この「鉧」を割って中のから玉鋼や鉄を取り出す。

白椿湖まで行き、駐車場から歩くことにしました。道を間違えたために大幅に山道を迂回したうえに、途中で壊れた橋を越えたり道なき道を進んだりと諸々ありましたが割愛し、日没前に全員で白椿に辿り着きました。しかしながら、やっとたどり着いた達成感と原木を見られる喜びに反して、山中にひっそりと立つ奥川の白椿は、私の予想を裏切る無残な姿でした。

椿を愛する者としてこれはとてもショックでした。ここで多くを語ることはしませんが、このような事を繰り返したくないと思いました。

<訪問日:2018年3月11日晴天>

データベース

【名称】川奥の白椿(ヤブツバキ)
【樹齢】約500年
【花、葉】花は一重の白。花弁は五弁で反らず、花芯は先細り、花弁の外に出ない。
【花期】3月下旬〜4月上旬
【所在】〒692-0623 島根県安来市広瀬町布部
【備考】
・問合せ:0854-36-0001(布部交流センター)

アクセス

  • 布部ダム公園まで、JR安来駅より車で約40分、山陰道安来ICより車で約30分。椿谷橋を渡り布部ダム遊歩道から「白椿原木 大山白 入り口」の看板を目印に脇道を入り衣掛け滝の方へ、谷川を南へ600mほど登った「椿原」という平坦地。
白椿湖地図20180311
布部ダム遊歩道からの目印となる「白椿原木 大山白 入り口」の看板

参考文献