【椿の名所】泰雲寺の白八重散り椿

【椿の名所】泰雲寺の白八重散り椿

古刹の門へと続く石畳を進むと門の手前に美しい樹形の椿が立っていました。花はまだ2〜3部咲きといったところ。咲き終えた花の花弁がいくらか地面に散っています。白い八重の散り性の椿です。寺門の前にふさわしい、品の良い美しい花でした。

泰雲寺について

曹洞宗月光山泰雲寺(そうとうしゅうがっこうざんたいうんじ)は、応永11年(1404年)開創、後年に現在の場所に移転。元々は大内教弘の菩提寺で闢雲寺と云ったが、小早川隆景の菩提寺となり、隆景の法名に因み泰雲寺に改称された。最盛期は僧侶が千人もいたそうです。

泰雲寺の白八重散り椿

駐車場から階段を登った寺門の前、右手に立っています。四方へ広げた枝葉は傘のようで、まず形の美しさに目を惹かれます。訪問した3月19日の時点で花はまだ2〜3部咲きといったところで、花の盛りはまだ先のようです。

咲き終えた花の花弁がいくらか地面に散っていて、散り性の椿と分かります。花は白、花弁が十数枚の八重咲き、外側の花弁は丸く切れ込みが入って、中央部は小さく不規則な形、雄蕊は貧弱な割しべ。葉は大き目で楕円形、外側が幾分湾曲しています。

幹は地上30〜50cmで5本に分かれて、それぞれの幹が細かく分かれて四方へ枝を伸ばしています。そうして作られた繊細な樹形が美しい。

門前のアプローチには他の木々とともに椿の園芸品種が植えられていました。

 

この椿はあまり知られていない古木椿のようで、ネットで調べてもほとんど資料が出てきませんでした。隠れた古木椿を訪ねることができるのも地元の椿友がいたからで、今回案内してくれたY氏に感謝です。

<訪問日:2023年3月19日(土)晴天>

データベース

【名称】泰雲寺の白八重散り椿(たいうんじのしろやえちりつばき)
【品種】不明
【大きさ・形状】樹高:目測で4mくらい
【樹齢】不明
【花、葉】花形:八重咲き、花径:中輪、花色:白
【花期】3月半ば以降か
【所在】山口県山口市下小鯖2358
【備考】問合せ:泰雲寺 T E L .083-927-0458
【公式サイト】
曹洞宗宗務庁曹洞禅ナビ:https://sotozen-navi.com/detail/index_350002.html

アクセス

  • J R山口駅よりバス:防長線・防府駅行きで12 駅、八反田下車、徒歩16分
  • J R山口駅よりバス:防長線・防府駅行きで11駅、鳴滝下車、徒歩10分

参考文献

 

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