日本海側の椿の北現地である男鹿半島。その北部に位置する男鹿温泉郷の宿の駐車場に樹齢700年とされる椿の古木がありました。
温泉宿に佇む樹齢700年の古木椿
2015年の全国椿サミットで訪問した秋田、宿泊の宿から早朝の散歩に出て偶然見つけたヤブツバキの古木。男鹿温泉郷の高台に位置する和風旅館雄山閣の駐車場にポツンと立っていました。
柵に囲われ、脇に立てられた看板には、樹齢700年の古木で根幹165cmの国内最大級の北限の椿であること、元は隣集落である黒崎にあったものを昭和42年に移植したものであると書かれています。
花は3月中旬ごろから咲き始めるとのこと。訪問した4月半ばには花の盛りは過ぎているようでしたが、密生した深緑の花合間に散らばる花がまだ多く見られました。そして根元には花柄がたくさん落ちていて、最盛期の華やかさを想像できました。
看板には説明とともに短歌が添えられていました。
老いゆけど 春にさきがげ咲く花の 枝もたわわに いよよめでたき 北堤
齢700歳の老椿が春に満開となる姿をいつか見てみたいものです。
<訪問日:2015年4月12日曇り>
データベース
【名称】男鹿温泉郷雄山閣のヤブツバキ古木
【大きさ・形状】幹周り:165cm
【樹齢】700年
【花期】 3月中旬頃から
【所在】〒010-0687 秋田県男鹿市北浦湯本字草木原52
【備考】
・敷地内駐車場にあり自由に見学できる
・問合せ:TEL 0185-33-3121
アクセス
- 電車:JR男鹿線 終点「男鹿駅(おがえき)か、一つ手前「羽立駅(はだちえき)」が最寄り駅
- 車:東北自動車道 北上JCTを秋田自動車道で約2時間、昭和男鹿半島I.C.から約40分で男鹿温泉郷
参考
- 看板
- 元湯雄山閣公式サイト:https://yuuzankaku.co.jp/