椿という文化

「巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を」
そう坂門人足に歌われた万葉の時代から、椿は人々の心に語りかける何かをもつ木でした。
この国の風土に深く根ざした椿は、私たちの生活に溶け込んで多様な文化を形成しました。華麗な園芸品種の花々、椿油、各地にある古木や名椿、椿にまつわる逸話や伝承、茶の湯で愛される花、絵画や工芸品のモチーフ、椿の炭・・・。
椿は今、世界中で愛される花となりましたが、ここ日本では、椿という文化をより深くより広く体験できます。
美しく、奥深く、多彩で魅力的な椿の世界。
これからも椿という文化を楽しみたいと思っています。

【椿の名所】城南宮の梅と椿

しだれ梅と椿まつり

城南宮神苑の春の山では、2月から3月にかけて、150本ものしだれ梅が咲いて春の訪れを告げます。 庭を埋め尽くす紅色、白、薄紅色の梅花はそれだけでも美しいのですが、椿の花が加わると一段と風情のある景色となります。

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【椿の名所】霊鑑寺門跡の古木椿

尼門跡寺院「谷の御所」あるいは「椿の寺」と呼ばれる霊鑑寺は、承応3年(1654)に後水尾天皇の皇女を開基として創建され歴代皇女が住職を務めました。後水尾天皇は椿の大愛好者でした。境内には創建当初からあったと伝わる椿が十数本もあります。

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【椿の名所】法然院の三銘椿

静かな佇まいの法然院の中庭には「三銘椿」と呼ばれる椿があります。五色散り椿、貴椿(あてつばき)、花笠椿です。中庭には他には何も植えられていないこの場所は三銘椿のためのもの。だから「椿の庭」と呼ばれるのでしょう。

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【椿の名所】地蔵院の五色八重散椿

地蔵院五色八重散椿20200324

「椿寺」と呼ばれるお寺は他にもありますが、誰もが思い起こす椿寺といえばここ京都の浄土宗寺院昆陽山地蔵院ではないでしょうか。椿寺の愛称はこの寺にある五色八重散椿に由来することに他なりません。今この寺にあるのは二代目の椿です。

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【椿の名所】二条城の椿

ユネスコ世界遺産(1994年)である二条城。国宝の二の丸御殿や重要文化財の唐門をはじめ、日本の歴史にかかわる重要な文化財の建造物や庭が数々あります。あまり知られていませんが、その一角に数百本の椿が植えられています。

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