椿という文化

「巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を」
そう坂門人足に歌われた万葉の時代から、椿は人々の心に語りかける何かをもつ木でした。
この国の風土に深く根ざした椿は、私たちの生活に溶け込んで多様な文化を形成しました。華麗な園芸品種の花々、椿油、各地にある古木や名椿、椿にまつわる逸話や伝承、茶の湯で愛される花、絵画や工芸品のモチーフ、椿の炭・・・。
椿は今、世界中で愛される花となりましたが、ここ日本では、椿という文化をより深くより広く体験できます。
美しく、奥深く、多彩で魅力的な椿の世界。
これからも椿という文化を楽しみたいと思っています。

【椿の名所】福江の大ツバキ

椿の島として東の伊豆諸島と並び称される西の長崎県五島列島。その中で最大の面積と人口の福江島を代表する椿の巨樹が、「福江の大ツバキ」または「大笮(おおさく)の大ツバキ」です。大笮(おおさく)はこの辺りの地区名です。

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椿の記念日

様々な記念日の中で、椿にまつわる記念日は2つあります。1月28日の「いい、つばきの日」と、2月8日の「つばきの日」です。いずれも椿の花咲く時期にあって、2→「つ」と8→「ば」で「つばき」の音に語呂合わせで選ばれた日に決められています。

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【椿の名所】千石山サザンカ北限自生地帯

佐賀県千石山のサザンカ自生林は自生北限地帯として国の天然記念物に指定されています。約2.9haに2208本のサザンカが群生し、10月中旬から11月中旬にかけての開花時期、山は花で白く彩られます。斜面から吹く風はサザンカの香りで満ちていて、その風に包み込まれると何とも言えない豊かな気持ちになります。

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【椿の名所】にしん殿小樽貴賓館の椿天井絵

明治・大正を通じて北海道の鰊漁で巨万の富を築き上げた青山家が、大正時代に贅を尽くして建てた旧青山別邸。同じ敷地内に建てられた小樽貴賓館の一階ホールの天井は、にしん御殿にあやかろうとしてか北海道ゆかりの日本画家の手による豪華な天井画で埋め尽くされています。作品には椿の天井絵もありました。

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