椿という文化

「巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を」
そう坂門人足に歌われた万葉の時代から、椿は人々の心に語りかける何かをもつ木でした。
この国の風土に深く根ざした椿は、私たちの生活に溶け込んで多様な文化を形成しました。華麗な園芸品種の花々、椿油、各地にある古木や名椿、椿にまつわる逸話や伝承、茶の湯で愛される花、絵画や工芸品のモチーフ、椿の炭・・・。
椿は今、世界中で愛される花となりましたが、ここ日本では、椿という文化をより深くより広く体験できます。
美しく、奥深く、多彩で魅力的な椿の世界。
これからも椿という文化を楽しみたいと思っています。

【椿の名所】千石山サザンカ北限自生地帯

佐賀県千石山のサザンカ自生林は自生北限地帯として国の天然記念物に指定されています。約2.9haに2208本のサザンカが群生し、10月中旬から11月中旬にかけての開花時期、山は花で白く彩られます。斜面から吹く風はサザンカの香りで満ちていて、その風に包み込まれると何とも言えない豊かな気持ちになります。

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【椿の名所】にしん殿小樽貴賓館の椿天井絵

明治・大正を通じて北海道の鰊漁で巨万の富を築き上げた青山家が、大正時代に贅を尽くして建てた旧青山別邸。同じ敷地内に建てられた小樽貴賓館の一階ホールの天井は、にしん御殿にあやかろうとしてか北海道ゆかりの日本画家の手による豪華な天井画で埋め尽くされています。作品には椿の天井絵もありました。

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【椿の名所】江差法華寺の椿

江差はかつては北海道の交易港として各地からたくさんの人々が集まり栄えてました。港を見下ろす小高い場所にある成翁山法華寺は歴史が古い由緒ある古刹で、江戸時代には松前藩の保護を受けていました。この庭の一角に、松前藩主が内地より取り寄せたという椿の古木があります。

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【椿の名所】松前町椿園と松前神社の椿

北海道はもともとツバキの自生地域ではありませんが、露地でツバキが全く育たないということではありません。それどころか古木、椿園もあります。松前町椿園もその一つ。桜で有名な松前公園の奥まった一角に、ひっそりと十数種類の椿100本余りからなる日本最北の路地植えの椿園があります。

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【椿の名所】松江城の椿展

毎年3月に松江城の入り口、馬溜広場を会場に開催されている椿展。主催は山陰地方のつばき愛好家が集まる山陰カメリアンクラブです。椿の会であるコーベ・カメリア・ソサエティのツアーで2018年3月に第49回椿展を訪問しました。

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【椿の名所】出雲村田製作所の椿園

出雲村田製作所椿園20180311

出雲村田製作所は村田製作所グループの事業所でセラミックコンデンサの生産拠点です。地域社会との交流を積極的に行い、「森の中の工場づくり」のスローガンを掲げて桜と椿の植栽を続けてきました。その数なんと、椿は約1,000種類、1,130本、桜は65種類、396本。大変な種類と数です。

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【椿の名所】川奥の白椿

川奥の白椿は大山白の原木とされる、白く一重のヤブツバキです。赤が基本のヤブツバキにおいて白花は珍しいと言えます。出雲に出かけると決まってから、ぜひ訪ねたいと思い、地元の椿友に労をとってもらって訪問が叶いました。

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【椿の名所】花尻の森のヤブツバキ

京都の市街地から鴨川、高野川沿いに北上し、若狭路鯖街道を進む山中の花尻橋を渡った場所に花尻の森(はなじりのもり)があります。この森はヤブツバキが多く見られる場所で、3月下旬〜4月上旬には数多の花を落とした落椿が地を赤く染めるのだそう。

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