椿という文化

「巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を」
そう坂門人足に歌われた万葉の時代から、椿は人々の心に語りかける何かをもつ木でした。
この国の風土に深く根ざした椿は、私たちの生活に溶け込んで多様な文化を形成しました。華麗な園芸品種の花々、椿油、各地にある古木や名椿、椿にまつわる逸話や伝承、茶の湯で愛される花、絵画や工芸品のモチーフ、椿の炭・・・。
椿は今、世界中で愛される花となりましたが、ここ日本では、椿という文化をより深くより広く体験できます。
美しく、奥深く、多彩で魅力的な椿の世界。
これからも椿という文化を楽しみたいと思っています。

【椿の名所】小石川植物園

黒椿 小石川植物園20210327

江戸時代には小石川療養所、明治に東京大学付属の植物園となった小石川植物園。日本最古の植物園だ。ここにはツバキ園が独立してあるほか、園内随所にツバキ、サザンカの園芸品種や原種が点在している。春には園芸品種のツバキの花、秋にはサザンカやチャの花を楽しめるのは勿論ながら、春の桜並木、秋の楓並木も素晴らしい。そして「ニュートンの林檎」「メンデルの葡萄」「精子発見のイチョウ」など歴史的に意義深い植物を見られるのも此処ならではの楽しみだ。

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白椿ブローチ(ののむらみなみ作、陶磁器)

街中を歩いていてもついつい椿のものに目がゆきます。群言堂で見つけたのは、小さな白い椿の焼き物のブローチでした。

その可愛さに一目惚れ。

ころんと丸いフォルム。ぽってりした白い釉薬の優しい感じはそっと撫でたくなる。

白い色なので夏の装いにも良さそうと、同じ群言堂で買った生成り地に刺繍のノースリーブに合わせてみました。

岐阜県多治見の七窯社の作家、ののむらみなみさん作の陶磁器です。

2021/8/21

七窯社:https://nanayosha.com/

群言堂:https://www.gungendo.co.jp/

【椿の名所】野々市市中央公園・ののいち椿館と椿山、全国椿サミットとののいち椿まつり

ののいち椿館20170319

石川県野々市市は市の花と木の両方が「椿」である自治体で、市の名を関した椿の品種「野々市」の生まれ故郷でもあります。市民の憩いの場である野々市中央公園には2種類の椿の施設として、多種多様な鉢植えの椿が観賞できる「愛と和 花のギャラリー ののいち椿館」と、路地植えの椿の眺めながら散歩できる「椿山」があります。これらの施設は2020年に国際優秀ツバキ園にも認定されました。

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【椿の名所】酒列磯前神社の樹叢のツバキ

酒列磯前神社の樹叢 20210314

「酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)の樹叢(じゅそう)」とは難読漢字の連続です。平安時代創建され江戸時代に現在の場所に遷宮された酒列磯前神社。その境内には大規模な樹叢が広がっており、参道には樹齢300年を超えるという椿の古木が花を咲かせます。

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