【椿の名所】大阪市立大学理学部附属植物園のツバキ山

【椿の名所】大阪市立大学理学部附属植物園のツバキ山

大阪公立大学附属植物園は国内外の様々な植物資源を研究のために収集・保存・育成している場所ですが、一般にも植物園として公開されています。収集植物は約5,000種類、約30,000本。その一角にツバキ山があり、原種や園芸品種の椿など約260品種300本の椿が植栽されています。サクラやウメが咲く3月も終わりに近い雨の日に訪ねました。

大阪公立大学附属植物園について

大阪公立大学附属植物園は、生駒山系の北西部に位置する斜面で、尾根が4つ谷が3つある起伏に富んだ地形をしています。それは園内を歩くとよく分かります。とにかく斜面が多いのです。けれどその変化に富んだ地形に多様な植物が生きている情景が面白く、いくつものブログでもピクニックの穴場として紹介されています。25万平方メートルの敷地は研究棟や作業棟などの施設意外は、「ユーラシア地区」「東アジア区」「タケ・ササ園」「サクラ山」などの地域かテーマに沿った区画に分かれています。

ちなみにこの植物園の管轄は1950年に大阪市立大学に移管されて大学附属植物園となりますが、1959年に理学部附属植物園、2021年に大阪市立大学附属植物園となった後、2022年4月から現在の大阪公立大学附属植物園の名称になりました。つまり私が訪問したのは変わる直前の2022年3月26日なので、「大阪市立大学附属植物園」の最後の数日だったのでした。案内板にも「大阪市立大学附属植物園」と書かれています。

大阪市立大学理学部附属植物園 案内図20220326

ツバキ山

ツバキ山は入り口からヌマスギやメタセコイヤの林立する園路を進んだ小高い場所にあります。

大阪市立大学理学部附属植物園 椿山20220326

園路に沿って見やすく間隔を置いて植栽されていますが、更に奥へと広がるツバキ山は園路らしきものがほとんどありません。急な傾斜に続く管理用の通路のような道を登ったり、木と木の間を進んだりして椿を見て歩きました。あいにくの雨天で足元がぬかるみ滑るので行ける場所は限られましたが、所狭しと植えられた椿は1日では見切れない程でした。木に付けられた名札をみると聞いたことのない品種や、関東ではなかなか見かけない品種もありました。私が関東の人間であるために馴染みのない品種が多いでしょうし、暫定的に名付けられたものもあるかもしれません。いずれにせよ品種の普及には地域性があるのだと思います。これらの椿がいつどうやって誕生したのか、ここに植えられるようになったのか、興味深く思いを馳せながらツバキ山の探索を堪能しました。

パンフレットには「ツバキの原種のほか、園芸品種を中心に外国産を含む多くの品種を植栽しています。11月下旬から4月上旬まで様々な品種をお楽しみいただけます。」とあります。その数およそ260品種300本。具体的な品種名のリストは非公開ですが、当日見た品種名を下記「品種コレクション」に挙げます。名札は多くの木に付けられていましたが、やや異なるものもあるようです。

見ることのできたツバキ

2022年3月

品種コレクション

公式サイトの展示植物目録でCamellia属は以下の2種が確認できます。

Camellia japonica L. ヤブツバキ

Camellia japonica L. var. macrocarpa Masam. ヤクシマツバキ

植栽品種リストの提供は行なっていないとのことで全容はわかりませんが、植栽された椿の名札で確認できた品種は以下の通りです。

※表記は現地表示による(順不同)

ユキツバキ、花泉砂子(かせんすなご)、京鹿の子(きょうかのこ)、京都佐野(きょうとさの)、暁山(あかつきやま)、呼子鳥(よぶこどり)、錦潟(にしきがた)、錦魚(きんぎょ)、紅観音(べにかんのん)、国の光(くにのひかり)、桜狩(さくらがり)、紅日向(べにひゅうが)、佐野氏咲分(さのしさきわけ)、七小町(ななこまち)、衆芳唐子(しゅうほうからこ)、春曙紅(しゅんしょっこう)、照緋紅吹詰(しょうひこうふきづめ)、笑顔(えがお)、正義(まさよし)、太平楽(たいへいらく)、唐錦(からにしき)、東雲(しののめ)、東絞(あずましぼり)、別府(べっぷ)、弁天椿(べんてんつばき)、乱拍子(らんびょうし)、漣(さざなみ)、蓮上の宝(れんじょうのたから)、紅こぼし(べにこぼし)、散椿(ちりつばき)、栂井椿(とがいつばき)、千葉椿(ちばつばき)、足摺りんご椿(あしづりりんごつばき)、見驚(けんきょう)、菱唐糸(ひしからいと)

ツバキ以外の植物

複雑な地形の広々とした園内はたくさんの植物があり、見どころ満載です。園の入り口には開花案内が出されていて桜や梅、レンギョウ、アセビなど。雨にけぶる桜山は糸桜や枝垂れ桜の幽けき風情が美しかったです。

<訪問日:2022年3月26日 雨>

データベース

【名称】大阪公立大学附属植物園 ツバキ山(訪問時:大阪公立大学附属植物園 ツバキ山)

【コレクション】  原種、園芸品種約260品種300本

【花期】 11月下旬から4月上旬

【所在】〒576-0004 大阪府交野市私市2000

【開園時間・入園料】9:30~16:30(入園は16:00まで)、入場料:大人350円

【休園日】月曜日(休日の場合は開園)、年末年始 (12/28~1/4)・定休日:年末年始

【備考】問合せ:Tel:072-891-2059

【公式サイト】https://www.omu.ac.jp/bg/

アクセス

  • 京阪交野線 「私市(きさいち)」下車、徒歩約6分。
  • JR学研都市線 「河内磐船」下車、徒歩約20分。

私は京都から電車で最寄りの私市駅までゆき徒歩でしたが、ロッカーなどはないので、荷物があるようでしたら車の方が良いと思います。

参考文献

  • 大阪公立大学附属植物園公式サイト:https://www.omu.ac.jp/bg/
  • 最新日本のツバキ図鑑,日本ツバキ協会編,誠文堂新光社,2010

 

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