【椿の名所】勝興寺の土塁に咲く椿

勝興寺土塁の椿20190309

浄土真宗本願寺派雲龍山勝興寺(しょうこうじ:富山市伏木古国府)は、真宗王国越中の代表的寺院であるとともに本願寺連枝寺院の一つとして重要な位置づけにある重要文化財指定の古刹です。境内は万葉の時代の越中国府でもありました。華麗な装飾を施された総門や重厚な本堂からは歴史を感じます。

その勝興寺の総門からぐるりと伽藍を取り囲むように築かれた土塁の斜面にヤブツバキが植栽されています。本堂に参拝の後、ボランティアガイドの方に導かれて見学しました。一旦、総門を出てから堀沿いに歩くと、そこかしこに椿が見られ、やがて「椿の道 入口」の立札が現れます。階段を付けて整備された道を登ると、その名の通りヤブツバキが囲こむように茂る小路が続きます。

勝興寺土塁の椿20190309
勝興寺土塁の椿20190309

この道は幅広に築かれた土塁の上部にある通路で、椿は斜面の土留めに植えられたもののようです。ガイドさんによると約700本もあるとのこと。椿以外の樹木もありますが、ちょうど盛りを迎えた椿花は木々の枝先に顔出し、あるいは地面に落ち椿として花咲いて、私たちを迎えてくれました。

勝興寺土塁の椿20190309
勝興寺土塁の椿20190309
勝興寺土塁の椿20190309

土塁は日本各地に見られますが、これだけ椿を多く植えてあるものは初めて見ました。ほの暗い樹下から花を見上げて歩いてきた散策路から出ると、そこは急に開けた堀跡の外でした。よく茂った椿の木々が並び、赤色の花を沢山咲かせて艶葉を煌めかせていました。木を一つ一つ見てゆくと、中には白花やユキツバキの性質が見られる木も混在していて興味深かったです。

勝興寺土塁の椿20190309_2
勝興寺土塁の椿20190309

かつて越中一向一揆の旗頭ともなった勝興寺は複雑な情勢を生き抜く中で自衛のために土塁を築く必要があったのでしょう。のどかな春の日差しの中、遠い歴史の名残の土塁に思いを馳せながらも爛漫と咲く椿の花に心なごませて歩きました。

勝興寺土塁の椿20190309
堀の跡がわかりやすい

<訪問日:2019年3月9日(土) 晴天>

データベース

【名称】勝興寺の土塁のヤブツバキ群
【花期】3月頃
【所在】 〒933-0112 富山県高岡市伏木古国府17番1号
【備考】 「椿の道」は 勝興寺の門の外にあるので自由に見学できます

アクセス

  • 氷見線伏木駅下車、徒歩5分
  • 高岡駅よりバスにて、加越能バス伏木経由氷見行き・伏木循環・古府循環、伏木駅下車、徒歩4分
  • 能越自動車道高岡北ICより約15分