数寄屋(すきや)Camellia ‘Sukiya’

数寄屋(すきや)Camellia ‘Sukiya’

花は、淡桃地に淡紅色ぼかし、一重、猪口咲き、花弁の先が中折れする桔梗咲き。侘芯、小輪。花期は12月~3月中旬。花の色合いが上品で、茶席の花としても好まれる。葉は長楕円の小〜中形、樹勢は立性。

太郎冠者の後代で雄蕊が退化したワビスケツバキ。数寄屋は以前は別の品種の椿を指していました。数寄屋の名が現在の品種になるのは明治初期の伊藤小右衛門らによる『椿花集』(1879年)から。それ以前の「本草花蒔絵」では、現在、初雁と呼ばれる椿が数寄屋と呼ばれていた。一方で推定樹齢200年以上、幹回り130cmの数寄屋の古木が埼玉県川口市安行にある。

数寄屋Sukiya 神代植物公園20180306

 

旧東海道新馬場 20210210

<引用・参考文献>
・最新 日本ツバキ図鑑,日本ツバキ協会,成文堂新光社,2010
・色分け花図鑑 椿,桐野秋豊,学研,2005

<撮影場所>
・神代植物公園
・出雲田村製作所
・旧東海道新馬場近くの人家

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