荒獅子(あらじし)

荒獅子(あらじし)

Camellia ‘Arajishi’

花は濃紅色地に白斑が入る、獅子咲き、中〜大輪。開花は9月〜4月の早咲きで、8月下旬に咲くこともある。葉は長楕円、大形。

葉柄は有毛、鋸葉が鋭い。樹は立性〜横張り性。紅荒獅子に白斑が入った品種で、江戸椿の一つに挙げられている。伊藤『椿花集』(1879)に記載。

荒獅子 光が丘団地椿園20200221_
荒獅子 光が丘団地椿園20200221_
荒獅子 小石川植物園20201030
荒獅子 小石川植物園20201030
荒獅子 小石川植物園20171112
荒獅子 小石川植物園20171112
荒獅子 小室山つばき園付近20190217
荒獅子 小室山つばき園付近20190217

桐野秋豊氏は「色分け花図鑑 椿」の中で、昭和40年代には富山市とその近郊の農村に本種の直立した幹周り1m前後の古木が数本もあったことに着目した植物学者の津山尚博士は、北陸で完成したものが江戸に移入された、と推測したと書いている。

引用・参考文献
・最新 日本ツバキ図鑑,日本ツバキ協会,成文堂新光社,2010
・色分け花図鑑 椿,桐野秋豊,学研,2005


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