炉開き(ろびらき)

Robiraki

花:淡桃〜桃色、一重、平開咲き、茶しべ、極小輪。9〜4月頃咲く。
葉:長楕円形、小形。
樹:叢性、強い。枝葉密生。

ユキツバキとチャの自然雑種。新潟県栃尾市の民家より甲政治が採集、1980年加藤英世が命名・発表。産地は新潟。

炉開き
炉開き

木偏に春と書く椿の、花がもっともよく咲くのは3月頃。けれど椿の花を待ちわびる人は秋の気配がする頃に咲くこの花を珍重したのでしょう。
「炉開き」というツバキの名は茶の湯で風炉から炉の季節に変わるこの時期にちなんだもの。ユキツバキとチャの自然交雑といわれます。通常、ユキツバキの開花時期は4月~5月、チャの開花時期は10月~12月なので、この花の誕生は奇跡に思えます。

ところで由来については2003年に田中淳一氏らがDNAマーカーによる解析の結果として、種子親がヤブツバキ、花粉親がチャであると発表しています。
どちらが正しいのか?
いずれにせよ一方の起源をチャに持つ種間雑種であるようです。

参考:最新日本ツバキ図鑑,日本ツバキ協会,2010
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsbbr/5/4/5_4_149/_pdf