等持院の有楽椿

有楽椿 等持院20190202

夢窓疎石作と伝わる等持院の庭に降りて左手に茶室清漣亭、右手に池を見ながら小高い場所に向かって伸びる細い通路を登ると、京都随一の樹齢を誇る有楽椿に辿りつきます。

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都立大島公園椿園

東京都の伊豆大島にある都立大島公園は自然の地形を生かして整備された公園で、広さは約327ヘクタールもあります。その内の約7ヘクタールが椿園地区で、他につばきの広場と椿資料館があります。

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仙寿椿(苗の平の大椿)

仙寿椿 20180409_2

椿の島、伊豆大島の岡田港を見下ろす高台にその椿の古木はあります。苗の平(なえのひら)の大椿、またの名を仙寿椿(せんじゅつばき)と呼ばれるこの椿は、苗の平の椿山の中でも特に大きな椿です。

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神代植物園つばき・さざんか園

三国紅 神代植物園20171104_2

もともと東京の街路樹などを育てるための苗圃だったのが、戦後に神代緑地として公開され、1961年には神代植物公園と改めて都内唯一の植物公園として開園されました。市民が豊かな緑や花を楽しみながら知識を得ることができるという目的ととともに、日本に古くから伝わるウメ、ツバキ、サクラなどの花木の園芸品種を多く集めて保存栽培していることが特徴で、約4,800種類、10万本の樹木が植えられています。園内は植物の種類ごとに30ブロックに分かれ、そのひとつに、つばき・さざんか園があります。

つばき・さざんか園は植物園の正門から奥に進み雑木林を抜けた先、梅園と向かい合う位置にあります。深大寺門から入ればすぐです。

神代植物園雑木林20171104
神代植物園雑木林 20171104
椿園に繋がる橋には椿のレリーフ 神代植物園
椿園に繋がる橋には椿のレリーフ 神代植物園

ツバキ園やサザンカ園がある植物園は国内に有数ありますが、ここ神代植物公園のように「つばき・さざんか園」というように併記してあるところはあまり見ません。その名の通りここにはツバキとサザンカの園芸品種がそれぞれ多数あります。

神代植物公園つばき・さざんか園のコレクションは、江戸時代に植木生産の中心地であった染井・駒込から埼玉県安行市に移ったツバキを用いているので、江戸の椿を受け継いでいると言えます。約260品種のツバキがあるうち約100種類は江戸時代の文献に見られる伝統的な品種です。(パンフレット「神代植物公園の椿」より)

園に立つ看板には、このように書いてあります。

ツバキとサザンカは共に日本原産の植物です。椿の栽培・鑑賞は江戸時代初期に大流行し、多くの園芸品種が作られました。美しい園芸品種が多く、早春を彩る花木として世界各地で愛好されています。中でもアメリカには戦後に大流行して新しい品種が数多く作られています。サザンカには咲く時期により、サザンカ系、カンツバキ系、ハルサザンカ系があり晩秋から早春まで楽しむことができます。

神代植物園つばき・さざんか園看板より
椿の品種解説 神代植物公園20180306
椿の品種解説 神代植物公園

ツバキ属のシーズンは秋のサザンカから始まります。

秋はサザンカの天下です。明るく高い秋空に軽やかな花弁をはためかせて咲くサザンカはとても美しいもの。よく咲いた木に近づくと爽やかな芳香に包まれます。適度に間隔をあけて植えられた木々の中を散歩できるこの園ならではの楽しさです。

サザンカ 神代植物園20171104
緋乙女Hi-otome 神代植物園20171104_5
緋乙女Hi-otome 神代植物園20171104

ツバキ属のオンシーズンは園芸品種は3月から4月ですが、それは園芸品種の多くがこのころに咲くヤブツバキ(Camellia.Japonica.L)から生まれたものだからです。

八重姫Yae-hime 神代植物公園20180306_1
八重姫Yae-hime 神代植物公園20180306
朧月? 神代植物公園20180306_3

開花時期の目安はサザンカは10月下旬から11月中旬、ツバキは1月から4月いっぱいとなっています。もっとも多く花が咲いているのは3月~4月頃ですが、早咲き、遅咲きのツバキや、サザンカ(10月〜12月)、カンツバキ(11月〜3月)、ハルサザンカ(12月〜4月)など、花期がさまざまな品種があるので10月~5月まで花を楽しむことができます。

原種から鑑賞を目的とした園芸品種が数多く生みだされました。特に江戸時代はヤブツバキの品種改良が盛んでした。やがて海外に渡った椿が世界中に広まったのは先の看板の書かれている通りです。現在も園芸品種は世界各地で誕生していますが、その数は数千種に及びます。

ここで見られるツバキとサザンカ

<11月:秋のサザンカとツバキ>

田毎の月Tagoto-no-tsuki 神代植物園20171104
田毎の月Tagoto-no-tsuki 神代植物園20171104

<3月:春のツバキとサザンカ>

神代都鳥

神代都鳥は、ここ神代植物園つばき・さざんか園で発見された新品種です。他の場所で見ることはできない固有種といえます。江戸時代からある名花「都鳥」に似ていることからこの名がつけられました。

都鳥の花色が白なのに対して神代都鳥は桃色。蓮華咲きで3~4月が見頃です。

ツバキ展

毎年3月から4月にかけて開催される「椿・さくらまつり」のさなか、椿にテーマを絞ったつばき展や講演会、つばき・さざんか園ガイドツアーなどが行われています。2018年は以下のようでした。

  • 3月10日(土)13:30〜15:30 講演会「椿の歴史と江戸ツバキ」小泉不二男(日本ツバキ協会)
  • 3月25日(土)10:30〜 約90分 つばき・さざんか園見学ツアー,日本ツバキ協会江戸椿研究会
  • 3月30日(金),3月31日(土),4月1日(日)各日10:30〜,13:30〜,約60分 ,椿・さくらガイドツアー,ボランティアガイド
  • 3月20日(火)〜25(日)つばき展,植物会館1階展示室,日本ツバキ協会協賛

なかなか充実したプログラムで、園のコンセプト沿った取り組みをしようという心意気を感じます。おかげで来園者は、春爛漫の公園で美しい花に囲まれて豊かなひと時を過ごすことができるでしょう。

他にも年間を通じて様々な催しがありますが、サザンカを見に訪れた時は、折しも菊の季節、正門正面に段が設けられ丹精された鉢植えや盆栽が出迎えてくれました。いつ訪ねても楽しい散歩が出来る場所です。

データベース

【名称】都立神代植物園

【花期】10月頃からサザンカが咲き始め、3月〜4月はツバキが最盛期を迎える。

【所在】〒182-0017 調布市深大寺元町5-31-10

【備考】

  • 開館時間や休日: 開園時間 9:30~17:00、入園料無料、休園日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29~1月1日)
  • 問合先:神代植物公園サービスセンター TEL. 042-483-2300
  • 公式サイト: http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index045.html

【アクセス】

  • 調布駅から:小田急バス吉祥寺駅または三鷹駅行き神代植物公園前下車、または京王バス深大寺行き神代植物公園下車。つつじヶ丘駅から京王バス深大寺行き神代植物公園下車
  • JR中央線三鷹駅または吉祥寺駅から:小田急バス調布駅北口または深大寺行き神代植物公園前下車。バスの乗車時間は約20分程度。

参考文献

  • 東京都神代植物公園パンフレット,公益財団法人東京都公園協会
  • 神代植物公園の椿,公益財団法人東京都公園協会

<訪問:2017/3/23,2017/11/4,2018/3/6 ほか>

ふきよせ 冬椿

アトリエうかい冬椿2

クリスマスプレゼントにいただいた、アトリエうかいの「ふきよせ冬椿」は、椿ファンでなくとも思わず「わあぁぁ」と声を上げてしまう愛らしいお菓子です。それはパッケージだけでなく中のお菓子ひとつひとつに言えます。

旬お素材を使った季節限定のふきよせシリーズは、どれも美味しいし楽しいし、いただいても差し上げても嬉しい一品です。中に入っているのは、

木苺とバニラのロールクッキー、林檎と胡桃のシナモンクロケ、糖衣がけきな粉クッキー、みかんのほろほろクッキー、果実のメレンゲ(林檎・黒すぐり)、冬色の金平糖

どれからつまもうか迷ってしまう。ひとつ食べたら他の味も気になって次々手を伸ばしてしまう。見て嬉しい、食べて幸せなおやつです。こんなスイーツがあれば12月の忙しさも苦にはなりません。唯一困るのは、ひとつひとつと食べて行くとだんだん中が減ってしまうのを見るのがとても悲しいこと。

楽しすぎることはいつか終わる寂しさと背中合わせ。そう子供の頃に教えてくれたメアリーポピンズの本を思い出す、そんなお菓子です。

暦菓子 雪の椿

日本橋長兵衛雪の椿
日本橋長兵衛雪の椿

今年のお正月のお菓子は、日本橋長兵衛の「雪の椿」。季節限定のお菓子です。

「雪の椿」名の通り、白地に金の模様を施した上に赤い椿の花が咲く小包装のデザインが上品で素敵です。お正月の手土産にもぴったり。

包みを開くと、みずみずしく優しい色合いの椿の花を模した和菓子が顔を出します。橙色がかった赤い花弁の下は深い緑色。花弁の中央にはほんのり黄色い丸が見えます。ちゃんと「椿」とわかる姿に感心するとともに、美しい色形にしばし見とれます。和菓子を前にするといつも、食べるのがもったいないと思うのと、どんな味か食べたいという気持ちのせめぎ合いがあります。もちろん最後に勝つのは食べたい気持ちです。

つやつやと光るほどみずみずしい見た目から水羊羹のようなものかな、と思って口にすると、おや?

確かに羊羹なのですが、寒天の滑らかさ、餅のようなもっちりとした歯触り、餡の舌触り・・・

これは何かしら?と不思議になる食感。花粉をイメージして赤い中に入れられた黄色の丸いものはやわらかい餅。歯切れ良すぎず、まとわりつかず、口の中全体と舌で感じる食感は絶妙です。味よりも風味よりもその食感に心奪われました。

ちなみに緑の部分は抹茶味。

椿旅 新上五島、稗ノ口の大椿

新上五島の稗ノ口の大椿

長崎県新上五島町はヤブツバキが多く自生する島の一つです。町の発表によるとその数およそ680万本。その新上五島町の中通島の青方郷にある「稗ノ口の大椿(ひえのくちのおおつばき)」は、幹回りが2メートル以上、推定樹齢350年という大木です。町で一番古いとされる椿の木は、細い山道の奥、斜面地にありました。私は全国椿サミットの合間に、地元でこの椿の保全に関わっているというMさんにお願いして、同じくに来ていた椿友のMさんとともに稗ノ口の大椿まで連れて行っていただきました。街中から車で細い山道を登ってゆき、立て看板のある場所で車を降りて、徒歩で山道を行くと、程なくフェンスに囲まれた大きな椿が姿を現します。

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都立大島高校椿園

椿をコレクションした椿園は世界中にありますが、高校生が運営管理している椿園は世界中でただ一つ、東京都の伊豆大島にある都立大島高校椿園だけでしょう。

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