国際ツバキ会議イタリア大会2023

国際ツバキ会議イタリア大会2023

会員のいる国で隔年に行われる国際ツバキ協会(International Camellia Society /ICS)の国際ツバキ会議は、2020年に長崎県五島大会で行われる予定でしたが新型コロナ禍により中止となり、2022年に開催予定だったイタリア大会も1年間の延期を経て2023年3月に開催されました。椿の愛好家を中心に研究者、園芸業者など多彩な顔ぶれがそろうこの催事は通例、本会議を挟んだプレ・ツアーとポスト・ツアーを数えると10日を超える大会です。その日程の多くは現地の椿園や植物園などをめぐる視察に費やされます。

2023年イタリア大会は3月21日からのプレ・ツアーに始まりポスト・ツアーの最終日は3月31日、11日間の開催。私は本会議とポスト・ツアーに参加しました。

日程

プレ・ツアー:3月21日(火)~25日(土)

《ルッカ》メンキーニの椿の森、ヴィラ・レアーレ、コンピトのいくつかの椿園、《ピサ》、

《ジェノバ》ウィラ・デュラッツツォ・パラヴィィチーニなど

本会議:3月25日(土)~29日(水)

《マッジョーレ湖・バヴェーノ》ICS大会会場:ホテル・ディーノ

 ヴィラ・マイオーニ、ヴェルバニアツバキ展、マドレ島、ベッラ島、ヴィラ・タラント

ポスト・ツアー:3月29日(水)~31日(金)

《オルタ》サン・ジュリオ島、ヴィラ・モッタ(国際優秀椿園)、サクロ・モンテ(世界遺産)

《ロカルノ(スイス)》ロカルノ市ツバキ園(国際優秀椿園)、ガンバローニョ植物園

《コモ湖》ヴィラ・カルロッタ

本会議:3月25日(土)~29日(水)

マッジョーレ湖・バヴェーノへ

3月24日(金)の成田10:55発SQ便でシンガポール・チャンギ―空港を経由してイタリア・マルペンサ空港に着いたのは、現地時間で25日(土)5:55。日本を発って24時間以上です。ロシア-ウクライナ戦争のために遠回りをしてたどり着いたイタリアは遠かった・・・。そこから10時発のバスで大会会場となるイタリア北西部のマッジョレー湖畔のバヴェーノ(Baveno)のホテル・ディーノまで1時間弱。家を出てから移動と待機で約35時間かかりました。ホテルの入り口の左右には、椿の鉢植え(品種は「羽衣」でした)が飾られていて、大会の雰囲気を醸し出してくれていました。

ホテルのチェックインとICS大会の受付を済ませてから、バヴェーノの町へ昼食と散歩に出掛けました。石造りの町並みは穏やかで静かです。そして家々に椿の木が植えられており、今を盛りと花を咲かせていることに驚きと感銘を受けました。スイスに近いこの町でも椿は露地で良く育つこと、当たり前の庭木として地元に愛されていることを実感しました。

教会広場やバヴェーノ駅などを見て周り、マッジョレー湖を散歩してバヴェーノの町を楽しみました。

ヴィラ・マイオーニ(Villa Maioni)のカメリア図書館(Biblioteca Della Camelia

※この記事はダイジェスト版です。
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翌3月26日からの見学ではさらにこの土地で椿が根付いた存在だと感じることになりました。

朝一番の訪問は、マッジョーレ劇場に隣接したヴィラ・マイオーニ(Villa Maioni)で、その庭に作られつつある椿の生きた図書館の開会式の為でした。

敷地内のネオ・バロック様式の建物は1925年に実業家が建てたもので、現在は市民図書館です。3万平方メートルの庭はところどころに針葉樹の高木と茂みがある他は開かれていて、小路が配されています。この場所にイタリア椿協会によって提案されたのが、保全とカタログ化を目的にツバキを植栽する「ツバキ図書館(Biblioteca Della Camelia)」です。広々とした庭のツバキは、まるでそれ自体が図書館の蔵書であるように、起源と類型によって分類され、フィールドに配置されています。

このツバキ公園はピエロ・ヒルブランドという人物の功績を讃えて捧げられたもので、開会式の挨拶では幾人もの口から彼の名前が出てきました。

ヴィラ・マイオーニの「カメリア図書館 ピエロ・ヒルブランド」は、テーマに沿ってAからFまでの6区画に区切られており、さらに各区画内もテーマに沿って細かく分類されています。それぞれの区画にはさらに詳しい植栽図が設置されています。図には個別の木の情報が表にまとめられており、I D、学名、園芸品種の名称、年(品種登録年か育種された年?)、国名が記されています。もちろんそれぞれの木には品種名版が備えられ、Q Rコードで情報が入手できます。

まさに「ツバキ図書館」の名に相応しい徹底した情報提供の仕組みです。この素晴らしい場所を作ったのは、イタリア椿協会(Società Italiana delle Camelia)、ヴェルバニアガーデンクラブ(Verbania Garden Club)、ヴェルバニア市(Città di Verbania)です。

訪問:2023年3月26日(日)晴れ

ヴェルバニアのツバキ展(Verbania Tsubaki Exhibition)

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第55回ヴェルバニア市椿展はヴィラ・ジュリア(Villa Giuria)で行われていました。パンフレットによると、ピエモンテ州マッジョーレ湖畔では、150 年前からツバキが栽培されており、その実績とツバキの生産や文化遺産を強化したいという一部の愛好家の願望によって、1965年にイタリア椿協会とこのツバキ展の誕生につながったといいます。そしてヴェルバニア(Verbania)ツバキ展はイタリアで最初のツバキ展なのだそうです。

椿展の様子は日本も海外も同じ。椿の花をディスプレイし、関連した展示物や解説パネルがあり、苗木を売っています。しかし花の展示は日本でよく見るような一輪挿しや花器に活ける様式ではありませんでした。

・金属製の燭台のような専用什器に花の品種ごとに活けてある(解説のQ Rコード付き名札もつけてある)

・絵画のように額に差し込まれてイーゼルにディスプレイされている

・階段に花籠(オアシスをつめて葉で目隠しされている)でくくりつけられている

などなど、展示の参考になる美しいものばかりでした。

ここでも展示された花に品種名とQ Rコードが添えられているものが多く見られました。イタリアではこの方法は標準なのでしょうか。

会場の一角に2006年トリノ冬季オリンピックおよびパラリンピックについてのパネルが展示されていて、パネルには、「マッジョーレ湖の花が競技会場を飾り、16,000 個を超える花束が表彰台ですべての競技の優勝者に届けられた。」と誇らしげに書かれています。テレビで見た入賞選手の花束にツバキがあったことを思い出しました。

訪問:2023年3月26日(日)晴れ

マードレ島(Isola Madre)の椿と古木椿

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午後はマッジョーレ湖に浮かぶマードレ島にホテル前の桟橋から船で渡りました。イタリアの旧家ボッロメオ家が所有するというマードレ島は、長さ330m、幅220m、高さ40m、面積8万平方メートル。島全体がいくつもの庭園が合わさってできた植物園で、庭と16世紀に建てられたボッロメオ家の屋敷を見学ができます。

島中が植物で覆われたマードレ島。中でもツバキは数が多く、品種もたくさんみられました。

マードレ島には150以上の原種と園芸品種のツバキ、camellia属の近縁種があり、ジャポニカ種で作られた18世紀の古い品種の「Gloria delle Isole Borromee(ボロメオ諸島の栄光)」は今でも島にあるそうです。(I C S大会イタリア会議公式案内「A guide to the ICS 2023 Congress」より)

湖に向かってひらけた「ツバキの広場(Piano delle Camelie)」には樹齢200年と言われる椿の古木がありました。花は赤い八重で、たくさんの花を咲かせていました。

島内の至る所にツバキやチャ、その他の植物による生垣があります。これらは日本の常識から考えられないように密で背が高く仕立てられています。緩やかな白い石階段がマッジョレー湖へと伸びており、その道筋の左右に背の高い緑の塀がそそり立ちっています。緑の生垣をこえて青い湖面が見える光景はなんとも美しいものでした。

もちろん普通の庭園木としても椿は植えられています。緑の芝生が広がる庭に咲いた椿は咲き終えた花を樹下に落として、桃色や赤色の椿の花を雪のように積み重ねています。その花園の上を悠々と孔雀や白孔雀、雉が華やかな羽を揺らしながら悠々と歩く様子は楽園のように美しく、幻想的ですらありました。

邸宅はボッロメオ家の家具調度品や絵画などが展示してあります。華やかな七宝焼の皿に描かれた花々の中に白い椿が、豪奢なシャンデリアにも椿のモチーフを見つけることできました。

訪問:2023年3月26日(日)晴れ

I C S会議発表

本会議日程の3日目の3月27日(月)は終日発表の日でした。

今回日本人の発表は3名で、うち一人は初参加の若手研究者、寺田健人氏です。ベテランの発表が多い中で20代の若手研究者の発表があったことは、ツバキ研究の未来へつながるようで喜ばしく思いました。また近年完成したI C S品種登録に多数の写真を提供した貢献者の発表があり、椿の写真家の高野末男氏も紹介されました。

本会議日程最終日の3月28日はグループに分かれての見学でした。私は午前中にヴィラ・ターラント(Villa Taranto)へ、午後はベッラ島(Isola Bella)へ行きました。

ヴィラ・ターラントの植物園(Botanic Gardens of Villa Taranto)

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ヴィラ・ターラントは16ヘクタールもの広い植物園です。この庭園を作ったのは、ニール・マクイーチャン船長(Captain Neil McEacharn)で、ターラントの名称は彼の祖先であるターラント公爵に因んでいます。

噴水を通り過ぎ、ダリアやチューリップの間を抜けて広々として明るいエリアに出ると椿がたくさん見えてきました。

驚くのは木の高さと形です。7〜8m、10m近くまで育った木が丸く刈り込まれています。日本ではお目にかかった事のない光景ですが、葉の濃い緑と、よく咲いた花の赤や白、明るい桃色のコントラストが綺麗です。生垣のように椿が並ぶエリアはゆったり植えられたツバキがのびのびと枝を広げていています。惜しむらくは品種名版がほとんどついていない事でしょうが、おおらかな庭園を散策して椿を楽しむことに比べれば些細なことに感じます。

ツバキも綺麗でしたが、印象的だったのは、ちょうど花の盛りを迎えたモクレンやコブシの花々のエリアです。広い場所にゆったりと植えられたこれらの木々は、四方に向かって枝をのびのびと広げ、まるで燭台の上のキャンドルのように花をつけていました。

訪問:2023年3月28日(火)晴れ

ベッラ島(Isola Bella)

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マッジョレー湖に浮かぶベッラ島。イタリア語で「美しい島」を意味するベッラ島(Isola Bella)は、まるで艦船のようです。豪華絢爛な宮殿はボッロメオ家の持ち物です。石の城壁で囲まれた庭へ出るとイタリア式バロック庭園が広がっていました。庭の入り口には楠の巨木がそびえ立ち、城壁に沿って椿が植えられています。様々な樹木や芝生が植えられた庭に放たれた白孔雀は、まるで主人のように悠々と歩いていました。

中庭に入ると壁沿いに椿が植えられている

最後にはICS大会参加者全員で階段に並んで記念写真を撮りました。

訪問:2023年3月28日(火)晴れ

風光明媚なマッジョーレ湖畔を堪能して見学は終わり、最後はホテルでのフェアウエル・パーティで大会は幕を閉じましたフェアウエル・パーティでは会長表彰や国際優秀つばき園の認定賞の授与、次回開催地の紹介とハンマーの引継ぎ式などが行われました。

ポスト・ツアー:3月29日(水)~31日(金)

サン・ジュリオ島(Isola San Giulio)とサクロ・モンテ(Sacro Monte)

ポストツアーの始まりはホテルをバスで出発してマッジョレー湖の西にあるオルタ(Orta)を目指しました。オルタは新石器時代から人が住んでいた、今も古い街並みが残る小さな街です。この地をキリスト教化した聖ジュリオに因んで名付けられたサン・ジュリオ島へは船着場からボートに乗ります。

サン・ジュリオ島は聖堂とそれを取り囲む高い城壁で囲まれ、狭くて複雑な通路や井戸のある小さな広場があり、まるで城塞のようでした。その石の街にもところどころに赤い椿の花が咲いていました。

ユネスコ世界遺産のサクロ・モンテに登ると湖に浮かぶサン・ジュリオ島が見られました。

訪問:2003年3月29日(水)晴れ

ヴィラ・モッタ(Villa Motta)

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湖に突き出たオルタ半島の北端に位置するヴィラ・モッタは国際優秀ツバキ園(International Camellia Garden of Excellence)で、国際ツバキ協会現会長のモッタ氏の庭です。椿をはじめとしたツツジやシャクナゲ、針葉樹、バラなど多彩な植物の庭園で私たちはその中を散策しました。

庭園に植栽された椿の品種リストはこのサイトで見ることができます。

https://internationalcamellia.org/public/downloads/rpMra/Villa-Motta-camellia-list-ICS.pdf

訪問:2003年3月29日(水)晴れ

ロカルノ市ツバキ公園(Locarno City Camellia Park)と椿展

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スイスの南でイタリアに接するロカルノ市のツバキ公園(Locarno City Camellia Park)。園内では椿展が開催されていました。ロカルノの椿祭りは100年前に始まったヨロッパで最も古い椿祭りだというのです。

パビリオンでは美しくアレンジされた300個ものツバキの切り花と、それらの花々と古い時代を思わせる人物の写真を切り抜いて組み合わせたユニークな展示、壁に古い写真などが展示されていました。ここでも独自性のある展示方法が目を惹きます。そして定番の水盤に花を浮かべる飾りも多様なツバキの美しいものでした。パビリオンの近くにはステージを設けた大型のテントがあり、これまでの椿展の様子を年毎にまとめた年表のようなパネルが展示されていました。

この椿園ができたのは2005年に国際ツバキ会議が開催された時だそうで、現在15,000平方メートルの公園の65個の花壇に1,100品種、1,476本のツバキが植えられています。驚いたことに、そのすべての椿について位置を記した地図があり、I D番号と園芸品種名、種名が一覧表になった冊子「Camelia PARCO,AIUOLE 1-65」を貰うことができました。2010年には国際優秀ツバキ園(International Camellia Garden of Excellence)に認定されました。

訪問:2003年3月29日(水)曇り

ガンバローニョの植物園(Botanical garden of Gambarogno)

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見学は霧雨の中を深い渓谷を抱く急斜面にところ狭しと植えられた多彩な植物群を見て歩くコースでした。約2ヘクタールの敷地には、950品種のツバキ、450種類のマグノリア、ツツジ、シャクナゲ、針葉樹など多彩な植物が溢れていました。ここは著名な育苗家だったオットー・アイゼンハット(Otto Eisenhut)氏の持ち物でしたが、寄付されて現在の植物園になったそうです。

訪問:2003年3月30日(水)曇り時々雨

ロカルノ公立公園(Locarno Public Park)の古木ツバキ群

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ポスト・ツアーの最終日はあいにくの雨でしたが、ホテルから徒歩圏内のロカルノ市内中心部の大広場に近い公園のツバキを見にゆきました。そこは街中の公園でしたが、広い花壇に樹齢100年を超える椿が何本も生い茂っていました。名板はなかったり傷んでいて読めなかったりしていましたが、I C S大会イタリア会議公式案内によると、それらは、イタリア産の品種で 、1851 年に登録されたベッラ・ディ・エトルリア(Bella di Etruria)や「イル・ガロファーノ(IL Garofano)などの珍しい古代品種も含まれていると言います。

ベッラ・ディ・エトルリアBella d’Etruria

訪問:2003年3月31日(金)雨

ヴィラ・カルロッタ(Villa Carlotta )

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最後の訪問は、イタリアに戻って、コモ湖に面したトレメッツォのヴィラ・カルロッタ(Villa Carlotta )です。17世紀に建てられたヴィラは現在では博物館になっており、植物園とともに見学できます。

植物園は約8ヘクタールあり、ツバキは博物館近くに多く植えられていました。パンフレットには、椿が古くから植えられ、様々な品種があり中にはとても珍しい品種もあると書かれています。

中庭に進むと背の高い生垣が通路に沿って仕立てられています。ツバキでない木もありますがツバキも多く使われています。背の高いツバキの生垣はカルロッタ邸の裏手にもあり、こちらは前庭よりさらに大きく、邸と同じくらいの高さにまで茂っています。

訪問:2003年3月31日(金)雨

旅の終わり

全ての見学を終えて、私たちはミラノまでバスで戻りました。最後の夜はホテルで教えてもらった近くの美味しいレストランで旅の仲間たちと楽しい晩餐をしました。残念なことに同行者の中には具合が悪くなった方々もいて共に行動していた全員でとはゆきませんでしたが、イタリアの椿旅を振り返りつつ四方山話に花を咲かせた和やかな会食は、旅の締めくくりの良い思い出です。

翌日4月1日(土)にタクシーでマルペンサ空港へ向かい、空港で山のようなイタリアのチョコレートとワインをお土産に買って、一路日本へ。復路もシンガポール航空で13:00にマルペンサを立ちシンガポール経由で4月2日(日)17:30に成田に到着しました。

 

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