椿旅 南都伝香寺 散り椿(武士椿)

<訪問:2017年3月26日雨天>

筒井順慶を偲ぶ散り椿

 伝香寺(傳香寺:でんこうじ)の北門をくぐると、小さな庭の右手に大きな椿の木が現れます。伝香寺散り椿、別名武士椿(もののふつばき)。その名の由来は、常の椿と異なり桜のごとく花びらが一枚一枚散ることに由来するといいます。
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椿旅 京都与謝野 滝の千年椿

<訪問:1995年5月2日晴れ、1996年4月14日晴れ、2016年4月10日晴れ>

樹齢1000年といわれるヤブツバキの巨木

 京都府の日本海に面した丹後半島の内陸部に位置する与謝野町。その奥滝地区の山道を少し上ったあたりに「千年椿」はあります。樹高9.7m、枝張り・南北14m、東西13m、幹回り(字際)3.26mの堂々たる姿は見る者を圧倒します。国内有数の椿の巨木であり、1989年に京都府天然記念物に指定されました。

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椿旅 京都宝鏡寺の村娘

<訪問:2017年3月25日晴れ>

 人形の寺として知られる臨済宗宝鏡寺は春秋二回だけ公開されます。春の公開時には、うまくすれば雛人形と共に椿も見られます。境内の著名な椿は三つ。月光、熊谷、村娘。

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茶は南方の嘉木なり

チャノキの花

お茶の花が咲いています。
10月から12月にかけてのこの時期、小ぶりで白い花を咲かせます。たっぷり黄色い花粉が付いた雄しべはふさふさのボンボンのようで、それを綿ぼうしのように白い花びらがふんわり抱えている様は、なんとも可愛らしい。
蕾も丸い形をしており、ついでに同じ頃に実る茶の実もまん丸で、ギザギザの鋸歯のある葉っぱの合間に、丸い花と蕾と実がちょこちょこと顔を出しているのです。まるでかくれんぼをする子供のようです。
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都立大島高校 ジェニファー氏の講演

 ジェニファー・トレハン氏は椿愛好家の国際団体である国際ツバキ協会(International Camellia Society,ICS)の前理事であり、園芸家、作家、イギリス王立園芸協会(RHS)椿専門委員を務める方。今回、はるばるイギリスから来日したのは、椿をはじめとする大島の文化について取材し、英国王立園芸協会「The Garden」10月号の記事にするためです。来島に併せて、伊豆大島の都立大島高校で記念講演が行われました。
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秋一番に咲くツバキ 炉開き

 木偏に春と書く椿の、花がもっともよく咲くのは3月頃。けれど椿の花を待ちわびる人は秋の気配がする頃に咲くこの花を珍重したのでしょう。
「炉開き」というツバキの名は茶の湯で風炉から炉の季節に変わるこの時期にちなんだもの。ユキツバキとチャの自然交雑といわれます。通常、ユキツバキの開花時期は4月~5月、チャの開花時期は10月~12月なので、この花の誕生は奇跡に思えます。
 花色はユキツバキの紅色や濃桃色とチャの白の中をとって桃色です。

炉開き